このたび、第15回フォーラム医療の改善活動全国大会を開催させていただく大阪市立大学医学部附属病院 病院長の石河 修です。現在、本フォーラムを2013年11月9日(土)~10日(日)の2日間、本院にて開催すべく鋭意準備中でございます。
本フォーラムは、病院に働くすべての職員がその職能や立場を超え、それぞれの役割と智恵と工夫を発揮して患者本位の質と質の効率をめざすさまざまな改善の取組みの経験を交流することを目的としております。
患者さまにとって何がよい医療なのか、それを実現するには、病院は、そして各部門や職種は何をしたらよいのかを考えよう、足りない点を改善しよう、というのが、改善活動でありTQMです。現場スタッフの智恵を動員し、改善意欲を発揮できるようにすることで自分達で解決可能な問題を解決すると同時に、患者本位の質の文化を浸透させるもので、TQMは各施設がめざす医療の質とそれを達成するための戦略と各々の役割をマネジメントし、「患者本位の医療の質」と「質の効率」を改善、確保するためのものです。
今回の開催テーマは、「医療の質をArtする ― 技と笑顔とチームワーク ―」としました。“Art”という言葉には、医療の技・匠という意味と、人の心を豊かにする芸術を通じてクリエイティブな改善を推進していこうという意味を込めています。また、“患者さまの笑顔は職員の笑顔から生まれる”をモットーに医療の改善を行ってきました。そして、この技と笑顔は私たちの“チームワーク”の賜物であるという意味も込めました。
医療を取り巻く環境は、ますます厳しく困難ではありますが、テーマにもありますように、“職員が患者さま・ご家族と一緒に笑顔になれる”多くの改善事例をご応募いただき、将来に渡って医療の質改善に役立つ大会となることを期待しております。
お笑いと食いだおれの町大阪で、皆さまのご参加とたくさんの笑顔をお待ちしています。
大会長 石河 修
(大阪市立大学医学部附属病院 病院長)