2023年の第24回フォーラム「医療の改善活動」全国大会を広島で開催させていただくことになりました。 　
　当院における改善活動の歴史は浅く、2014年飯塚病院の安藤先生のお誘いでバージニア・メイソン病院を訪れる機会を頂き、2015年に改善推進室を立ち上げました。５S活動、TQM活動を中心に現在まで改善活動を継続してきた中で、2023年にフォーラムを開催させていただけることとなり、大変光栄でございます。
　2020年1月から続くCOVID-19感染症への対応により、全国各地の医療機関の皆さんにおかれましては、絶えず緊迫した現場での業務が続き、心身ともにお疲れのことと存じます。現在は、「医療の改善活動」の業務としての優先順位を下げざるを得ない状況にあるのかもしれません。一方で、「医療の改善活動」は何のために、あるいは誰のために行っているのかを考えると、その歩みが一時遅れることはあっても、決して止めるわけにはいきません。私共の病院も、COVID-19感染者を受け入れながら高度急性期医療も提供していく役割を果たしていますが、「医療の改善活動」との両立の難しさも体現しています。特に第７波では、職員の多くが感染あるいは濃厚接触者となり、出勤停止となり診療制限もやむなしの状況に追い込まれています。しかし、そのような状況だからと言って改善活動の歩みを止めてしまうと、その再開にはいつも以上の労力を要します。あるいは永久に歩みが止まってしまう危険性もあります。それだけは何とか阻止したいので、規模を縮小してでも改善の歩みを続けています。このフォーラムに参加されている医療機関の皆様の中にも、同じ状況下で大変ご苦労されている方もおられるかと思います。
　そうした中で、2023年11月に広島駅のすぐ裏にある広島県医師会館において本大会を開催させていただく予定です。COVID-19感染の状況にもよりますが、集合形式の現地開催を想定して準備を進めてまいります。広島県には世界遺産が2か所あり、瀬戸内海の魚、広島牛、お好み焼きなどおいしい食べ物も沢山あります。また、灘（兵庫）、伏見（京都）と並ぶ三大酒どころの西条の酒（広島）も絶品です。改善活動でコロナを吹き飛ばしましょう。そして、皆様のご参加を心よりお待ちしております。