麻生セメント(株)飯塚病院

【病院概要】

◇開設:1918年8月

◇病床数1,157床

◇診療科数30科

◇平均入院患者数910人/日

◇平均外来患者数2,200人

◇救急車搬送件数485台/月

当院のTQM活動は平成4年7月より始まった。
導入当初は、コンサルタント主導型で研修を重ね、QCサークル北部九州支部や活発な活動をされている院外の諸施設を参考にさせていただいた。最近ようやく自力で活動できるようになり、毎年の活動を重ねるに連れ、活動内容に独自性が発揮できるようになった。
現在までに、360サークル(モデルサークルを含む)が360テーマに取組んだ。サークルが選ぶテーマは、導入当初はムリ・ムダ・ムラ35%,待ち時間短縮13%,CS13%であったが、ここ3回の活動では、CS+質向上が40%以上を占めている。また、本年第9回の活動では16%のサークルが事故対策を取り上げている。

当院のTQM活動は活動するサークルが主役であり、その他の組織はサークルを支援する体制を取る。メンバー研修,リーダー研修,QC手法勉強会,活動レビュー等の研修は活動を通して行い、サークルリーダーの悩みや活動の進め方等をリーダー会議で共有、アドバイスする。

サークルは、その年の活動が開始される際に編成され、活動が終了すると解散する。サークル名もその都度命名されるため、「だんご4姉妹」「ダンシングベイビー」「いみないじゃん」など時事の流行ものがつけられることもある。サークルが毎回変わっていくことは、経験者の育成にはロスを招いているかもしれないが、全職員にTQM活動を経験させるために有効と思われる。

TQM活動に力を入れる目的は、当院の憲章である“まごころ医療、まごころサービス”を全うするための極めて有効な手段と捉えているからである。それは、TQM活動に固執するものではないが、QCストーリーが問題解決するためのプロセスを把握するうえで、わかりやすく合理的だと理解しているからである。
現在当院は、来る9月23日の「第9回TQM発表大会」に向けて追い込みの時期である。いずれのサークルも「苦しい、辛い」と言いつつ、「ほかのサークルには負けられない」と最後の仕上げに目の色が変わっている。「口頭発表はパワーポイント、完了報告書はデジタル」と少しずつ事務局の要求も厳しくなっているが、今年の発表大会にはどんなパフォーマンスが飛び出すか楽しみである。

  第9回飯塚病院TQM発表大会 平成12年9月23日(土)11:00〜 のがみプレジデントホテル

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