病院における改善活動事例集(仮称)出版準備のお知らせ
医療における改善活動が、多くの病院でおこなわれている。しかし、実践するに当たり、導入の方法、推進の方法等多くの問題がある。改善活動発表大会の交流がおこなわれているが、その経験が蓄積されることが少ない。組織的な活動が必要である理由である。
本年3月18日に大阪で開催された、医療のTQM推進協議会幹事会において、病院における改善活動の優秀事例集の出版が決議された。事例集出版の目的は、今後改善活動を開始する病院あるいは、改善活動実施している病院が推進のテキストとして使えるようなものにすることである。編集作業は練馬総合病院飯田修平が担当し、麻生飯塚病院立石春雄氏、PL病院北島政憲氏、益田医師会病院波田 氏が編集委員として参画することとなった。
会員病院に事例の推薦をお願いしたところ、15病院から43事例の応募があった。編集委員会で検討した結果、以下の方針を決定した。
1. 様式をできる限り統一する。
2. 各病院の選定基準が一定ではなく、それぞれ異なるので、編集委員会では、43事例から優秀事例を選定するのではなく、推薦していただいた全ての病院から1事例は採用する。
3. 部署や内容を勘案して、1病院最大2事例を掲載させていただく。
その結果、15病院から20事例を採用させていただくこととなった。部署別では、看護部特に病棟が多いが、救急センター、手術部、薬剤科、検査科、放射線科、栄養科、事務部門、職種横断的チームの報告等多彩である。調整が終わり次第、掲載を決定した事例の連絡は、8月中旬までにする予定である。
編集方針等を協議した結果、出版社は医療文化社と決定した。詳細の装丁は未定であるが、A4判、約250頁である。
事例集と言うことであり、事例を中心とし、解説は補足的に追加することを基本方針とした。改善活動の解説書ではないことをお断りしておきたい。ただし、いずれの病院の報文集も、発表大会の資料として編集されており、発表の補助的役割である。従って、そのままでは、活動の意味や繋がりを追うことができない場合が多い。そこで、事例を推薦し
ていただいた病院には、8月中旬までには要項とサンプルを郵送するので、発表大会の原稿を参考にして、報文集記事に説明を追加していただきたい。9月20日までに、原稿をお送りいただきたくよろしくお願いしたい。11月25日、大阪での発表大会には、会員の皆様に提示したいという希望で、この夏を乗り越えようと考えている。
事例集編集担当幹事
練馬総合病院院長
飯田修平

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