講演タイトル
「スーダンの地域医療の現状とロシナンテスの活動」
概要
スーダンは内戦の末、11年に南スーダンが分離独立した。その後7年が経過し、経済状況不良、医療に関わる予算不十分、医師の首都一極集中、貧困などの問題がある中、当団体は地方行政と協働して巡回診療を行なっている。地方行政は、僻地を医療特区に認定し、研修を受けた看護師を準医師として医療に従事させ、また予防医療、特に母子保健に注力している。巡回しながら妊産婦健診、乳幼児健診、予防接種、住民への健康教育を行っている他、汚染された水を介しての感染症を減らすため、安全な水の提供を行うための水事業を行っている。限られた医療資源の中で地域住民への健康を保持するための最大限の効果を引き出すための工夫が必要と考えている。
略歴
1965年(昭和40年)生まれ。92年九州大学医学部卒業、外科医となる。97年九州大学医学部大学院修了、98年に外務省入省。在タンザニア日本国大使館医務官兼二等書記官、02年在スーダン日本国大使館医務官兼一等書記官。05年外務省を辞職、同国で医療支援活動開始、06年特定非営利活動法人ロシナンテスを設立、理事長となる。11年から16年まで東日本大震災後の復興支援活動を宮城県で行う。現在、スーダンにて巡回診療事業、栄養改善事業、水事業などを継続させている。高校、大学とラグビー部に所属。妻は高校同級生。 1男2女の父親でもある。支援して下さっている方々に常に感謝の気持ちを持ち、「敬天愛人」を座右の銘とし、医療支援活動を行っている。
Ⅰ:地域包括医療
11月16日(金)16:00~17:30
伊澤 敏 氏(佐久総合病院 統括院長)
北澤 彰浩 氏(佐久総合病院 診療部長)
織田 良正 氏(織田病院/佐賀大学 総合診療部助教)
村城 正 氏(社会福祉法人協同福祉会 理事長)
Ⅱ:薬剤部プロセス
11月17日(土)15:00~16:30
岩瀬 三紀 氏(トヨタ記念病院 院長)
木村 真策 氏(千船病院 薬剤科課長)
遠山 幸男 氏(トヨタ記念病院 薬剤長)
中川 哲志 氏(岩国市医療センター医師会病院 薬剤部副部長)
1. ランチョン1
11月17日(土)12:20-13:10 大ホール
メディカル・データ・ビジョン株式会社 専務取締役 浅見 修二 氏
「地域包括ケアを支える患者参画型医療サービスCADA-BOXについて」
団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重要な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されることを目指した「地域包括ケアシステム」の構築が急がれている。
その実現に、患者が自身の診療・健康情報を保有することで診療への参画意識を醸成するデジタル健康ソリューション「CADA-BOX」がどう寄与し、これからどう発展を見せるのか。
地域包括ケアシステムに関する情報をあらためて整理、具体的に「CADA-BOX」導入病院の実例を交えながら、地域の中での新たな病院のあり方、患者との信頼関係を強固にする方法等に関してご説明します。
2. ランチョン2
11月17日(土)12:20-13:10 中ホール
東洋羽毛九州販売株式会社 (社)日本睡眠教育機構 認定 睡眠健康指導士 久保 工 氏
「睡眠について~より良く眠る睡眠6カ条~」
日本人の5人に1人が睡眠に悩みを持っているそうです。そして、睡眠不足は仕事や勉強の能率を低下させるだけでなく、労働災害や交通事故のリスクを高めます。より健康に、より生き生きと毎日を過ごすためには、充分かつ快適な睡眠を確保することが大切です。
本セミナーでは、よりよく眠るために日常生活の中で注意することや工夫することを6カ条としてお話します。
24時間社会になって睡眠不足によるリスクや、睡眠に悩みを持つ方が増えている今、生活習慣に対する注意だけでなく健康の三要素(運動・栄養・睡眠)の一つでもある睡眠を見直し、より良い毎日を過ごすために質の高い睡眠を確保する必要があります。
日時:平成30年11月16日(金) (大会初日) 19:30-21:00
場所:小倉ステーションホテル (北九州市小倉北区浅野1-1-1)5F 飛翔
※JR小倉駅に直結しているホテルです。
演目:小倉祇園太鼓
参加費:4,000円
※交流会に参加ご希望の方は、フォーラム参加登録の画面からお申込みください。
定員に達するまで、当日参加登録も承っております。
お申込の際は当日受付デスクへお越しください。
また、定員に達していない場合は、交流会会場での参加お申込を承ります。
会次第
司会:田山 尚久(社会医療法人 製鉄記念八幡病院 副院長、TQM推進室長)
開会挨拶:土橋 卓也(社会医療法人 製鉄記念八幡病院 病院長) 19:30
理事長挨拶:安藤 廣美(一般社団法人 医療のTQM推進協議会 理事長) 19:35
乾杯:古賀 徳之(社会医療法人 製鉄記念八幡病院 副院長) 19:40
ご歓談:小倉祇園太鼓
次回大会長挨拶:勝又 貴夫(医療法人社団 健育会 石巻健育会病院 院長) 20:50
閉会挨拶:石川 幹真(社会医療法人 製鉄記念八幡病院 副院長) 20:55
国選択無形民俗文化財
小倉祇園太鼓(こくらぎおんだいこ)
福岡県北九州市の小倉で400年近く続いている「国選択無形民俗文化財」に指定された祇園祭である。小倉城を築城した細川忠興が1617年に祇園社(現・八坂神社)を建て、無病息災と城下町の繁栄を願い、京都の祇園祭を取り入れたのが起源とされる。
全国的にも珍しい太鼓の両面かつ歩行打ちが特長で、太鼓、ヂャンガラ(摺り鉦)、山車をひく子供のお囃子による一つとなった音の調和がすばらしい太鼓祇園である。