一般社団法人 医療のTQM推進協議会
近畿地区施設会員・個人会員 各位
安藤 廣美
(株式会社麻生飯塚病院 特任副院長)
一般社団法人医療のTQM推進協議会は、1999年に上原鳴夫氏(1948-2014)を中心に、当時、病院における医療の改善活動を先進的に進めていた約20の有志病院の協力により設立され、2010年に法人化された組織で、2015年4月現在、全国で125施設(約150病院)が登録されています。
活動の内容は、毎年開催されるフォーラム「医療の改善活動」全国大会、「医療の改善活
動入門セミナー」等の教育・研修活動を中心に、これまで各参加施設・会員の新たな品質管理のブレーク・スルーに貢献してまいりました。今年は、第17回フォーラム「医療の改善活動」in伊勢を開催すべく鋭意準備中です。
活動生産システムに品質管理が不可欠であることは産業界では常識になっていますが、病院等の医療界においてはまだ認知度が低いのが実情です。そのため、病院にQCサークル活動を導入しても、病院組織の中で理解が得られなかったり、一部の部門に止まったり、賛同が得られずに衰退するケースも見られ、これらの病院へのきめ細かなフォローができる協議会体制への拡充が求められています。
協議会の活動は年1回開催する全国大会としてのフォーラム「医療の改善活動」を中心とし、入門セミナー等の研修会もフォーラム開催地の近辺で開催することが多く、地域的な広がりを持たないまま、現在に至っています。最近では、登録施設会員も全国各地域に広がりを見せ、新たにQCサークル活動を導入したり、一層の深化を希望したりする施設も増えています。また、協議会の会議等では地方における「地方会」等の独自の活動の必要性も論議されるようになっています。
今回、近畿地区を対象に「医療のTQM・近畿ワークショップ」を開催し、TQMに関する病院や医療施設のニーズや導入に当たっての課題を分析し、今後の協議会の地域へのきめ細かな情報発信を高める機会にしたいと考えています。
多くの皆さんにご参加いただき、ご意見を頂きたいと思います。
ご協力のほど、よろしくお願いいたします。