医療のTQM推進協議会

vol.4

august

報 告

1.幹事に関する事案
 院長を定年退職されるにあたって宮里幹事から幹事辞任の申し入れがありました件で, 宮里幹事のご意向を確認の後書類で幹事会に諮った結果,後任幹事選任まで1年間幹事を継続していただく案が承認され、同幹事よりご承諾をいただきましたので、報告いたします。

2.「エラー防止に関する協議会ワークショップ」の報告
 7月22日,23日に、NEC研修センターにおいて,「エラー防止に関する協議会ワークショップ」を開催しました。24施設から46名が参加しました。9施設からエラー防止の取組みの報告があり、10例の具体事例について事例検討を行いました。
 グループワークでは、
(1)エラー防止,質保証,改善を推進するにはどんな組織体制が必要か
(2)改善につながる事例報告の報告書式と報告の体制について
(3)要因と対策をどうやって見つけるか
について3つのグループに分かれて討議を行いました。
そのほか,諸先生方に次の4つの講義をしていただきました。
 「人間工学の知見を活かしたエラー防止メカニズムについて」
  河野龍太郎氏(東京電力原子力研究所ヒューマンファクタグループ主管研究員)
 「エラー事例分析の方法論について」
  棟近雅彦氏(早稲田大学理工学部経営システム工学科教授)
 「注射エラーの発生要因について
        ―看護の注射に関するヒヤリハット事例3000例から」
  川村治子氏(杏林大学保健学部保健学科教授)
 「組織的改善活動への展開と質保証システムの確立」
  飯塚悦功氏(東京大学大学院工学系研究科教授)
各病院ともエラー防止の取組みはまだ始まったばかりですが意慾的な取組みが多く、改善につなげるべく今後も一層の発展が期待され、協議会では引続き支援活動を行って行きたいと考えます。
なお、同ワークショップでの講義内容等についてのお問合せは下記まで。(事例については公表いたしませんのでご了解ください。)
 電話022―717―8197 東北大学 上原 (naruo@t3.rim.or.jp)

3.第79回品質管理学会シンポジウム「欧米医療における質改善の
  取組み」(品質管理学会主催,医療のTQM推進協議会共催)の
  ご案内
 医療のTQM推進協議会は、来る9月23日(土)に、「欧米医療における質改善の取組み」をテーマとする第79回品質管理学会シンポジウムを共催いたします。詳細は同封の案内状をごらんください。
(代表幹事)

目次:
報告
1.幹事に関する事案
2.「エラー防止に関する協議会       ワークショップ」の報告
3.第79回品質管理学会
  シンポジウム「欧米医療における質改善の取組み」ご案内
ー寄稿ー
「TQMとは何か」
 東京大学教授  飯塚悦功
「エラー防止に関する協議会
  ワークショップ」に参加して
     武蔵野赤十字病院
     長崎労災病院
第2回 フォーラム
「医療の改善活動」(大阪大会)〜信頼される医療をめざして〜  
ご案内
病院における改善活動事例集(仮称)出版準備のお知らせ
  練馬総合病院院長 
飯田修平
会員の活動紹介
    麻生セメント株ム塚病院
会員病院の行事
会員一覧