会員施設行事 第2回総会の報告 事務局から 後半期の活動について 第3回フォーラムのお知らせ 第2回フォーラムの報告 審査基準 会員の活動紹介 事例集出版報告と案内

会員の活動紹介 Vol.6

医療法人 社団 カレス アライアンス 日鋼記念病院

(社団名称変更・平成13年4月1日)

病院概容
創基:1911年(明治44年)11月
創立(医療法人):1980年(昭和55年)10月
病床数:536床
職員数:795名
診療科数:23科
平成12年平均入院患者数:413人/日
平成12年平均外来患者数:1167人/日
施設基準: 入院基本料T−(1)
特定承認保険医療機関
急性期特定病院加算
関連施設: 東室蘭サテライトクリニック
本輪西サテライトクリニック
登別サテライトクリニック
北海道家庭医療学センター
ニッコー・ヘルス・システム研究所
老人保健施設「母恋」
訪問看護ステーション母恋
訪問看護ステーション汐見
訪問看護ステーション本輪西
室蘭市在宅介護支援センター母恋
「カレス」ザン作
この絵を暗黙知の理念として、平成13年4月1日に社団名称を変更した。

【TQM推進委員会の発足】

当法人の平成11年度事業目標のひとつとして、TQM活動の推進が掲げられた事を受け、平成11年8月5日TQM推進準備委員会が行われました。この会で「TQM推進委員会」が発足し、脳神経外科の宮町敬吉科長が委員長に選出されました。構成委員の選出にあたり、委員長の考えである、できるだけ各部署からの参加をつのり各個人の責任と自主性を高めた活動にする観点から、各職場部署単位から13名の委員が選出されました。8月30日第1回TQM推進委員会が開催され、QCサークルを主体にした活動を開始しました。

【QCサークル活動開始】

「TQM?」「QCサークル?」何もわからない状態からのスタートでした。委員長の号令のもと、他の病院で行った事例報告集とテキストを読む事から始め、QCサークル北海道支部主催のQCサークル大会での聴講を経て、11サークルでついに活動を開始しました。まだまだ勉強不足で、手法をどのように活用していけば良いかも、分からない委員が多いなか、「多くの書物を読んでも、実際に活動を行なってみなければ、善し悪しは分からない。まず行動だ」の委員長の一声で船出をする事になりました。
各サークルは、月2〜3回会合を開催し、現状をまとめて、月1回の委員会で発表を行いました。発表に対して、委員長や他の委員から質問やアドバイスを受け、試行錯誤を繰り返しながら活動を継続していきました。
6回の委員会を開催したのち、平成12年4月26日、「第一回QC大会」の開催にこぎつけました。大会は(株)日本製鋼所室蘭製作所労務グループ教育担当課長を招き、各サークルへの講評と病院のQCサークル活動の指針についてご指導を頂きました。記念すべき第一回の最優秀賞には、臨床検査センター・臨床病理センター合同のサークル名「心電‘S」、テーマ「検査科における応対マナーの向上」優秀賞には、医事課と手術部がそれぞれ選ばれました。賞を受けたサークルはもちろん、逸したサークルも1つのことを成し遂げた充実感でいっぱいでした。
委員会は第1の目標にQC大会を成功させる事を掲げて活動を行っていたため、発表を終えてしまうと、一種の脱力感を感じてしまい、次の活動に移行できず停滞してしまいました。現在は、再び気持ちを入れ替えて9月下旬に予定している第二回QC大会に向け、活動を行っています。

現在、サークル活動を行っている部署は次の10サークルです。
・看護部(外来・手術部・病棟)3サークル・事務部(用度課)1サークル
・医事課1サークル・薬剤部1サークル
・放射線科1サークル・臨床検査センター1サークル
・リハビリテーションセンター1サークル・院内医師会1サークル

【今後の課題】

当院でのQCサークル活動は、まだ全職場に浸透していない状態です。委員のいる部署では、少しずつですが、自分たちで決めた目標に向け積極的に取り組む様になり、メンバーの仕事に対する意欲が高まり、活動を通してコミュニケーションが良くなっているようです。このようなサークルがもたらす効果は、委員がいないためサークルを体験した事のない部署では、分からない事であり、我々委員がもっと積極的にアピールしていかなければいけないと痛感しています。一部の部署でQC効果が出ても、病院全体に及ぼす効果は、まだまだ不十分です。今後、当委員会の目標を、病院全体へのQC活動の普及とし、仕事を効果的に行える手法を全職場に浸透させ、自分たちで考える事ができる職場にして行けるよう活動を行っていくつもりです。

【報告担当 小山内 康夫(リハセンター)】



目次へ戻る

次のページへ